ルリタテハの災難
大宜味村喜如嘉の林道を歩いていると、その脇のアワユキセンダングサにルリタテハが止まっていた。見事に翅が展開していてキレイだ。
写真を撮りながらそーっと近づいていくが、これ以上近づいたら逃げてしまうという距離にきても微動だにしない。
「何でだろう?」と思って触れようとしたらこの蝶は振り子のようにブラブラっと動いた。その支点になっているところを見ると、ナント、ルリタテハの首元(首はないけど)にガブっと食らいついているオキナワアズチグモがいた。ルリタテハは体中に毒がまわって硬直してしまっている。どんどん体液を吸い取られてあとは干からびてしまうのだ。あぁなんてむごい。
オキナワアズチグモはカムフラージュ戦術をするクモの代表格。体が白い花びらに溶け込んでいるあたりは流石だ。蝶だけでなく人の目もごまかしているね。こんな人狩りグモがいたらと想像するとゾッとするよ。