泳ぐ、リュウキュウヤマガメ!!

先日、再び大宜味村の友人から「道路を歩いていたリュウキュウヤマガメを保護した」との連絡が入った。それで安全な場所を選んで放そうということで大宜味村に急きょ出かけた。

村内の山中に放したのだが、我々の思惑とは真逆の方向にターンしてのっそりのっそり歩きだした。その歩みを目で追いかけるとその先には川がある。どうするのかなあと見ていたら、ナント、何の躊躇なく水の中に入り泳ぎだした。その泳ぎっぷりはぎこちはないが、甲羅を浮き袋代わりにしてプカプカしながら水かきのない前後の足で水をとらえて、確実に前進している。無事渡り切ると向こうの森の中に消えて行った。

リュウキュウヤマガメが泳ぐのを初めて見た。陸生ガメなので水は大の苦手だろうと思っていたのだが、どうも平気のようだ。泳ぎ方から急流は無理としても穏やかなところなら全然大丈夫そう。考えてみると、確かに彼らの生活圏は水の流れだらけなのだ。生きていくためにはそれは決して避けることのできないものである。