やんばるのかなり深刻な問題。

どんな気持ちでこれに餌を入れたのだろう。

やんばるに犬や猫が捨てられ、それらがヤンバルクイナを襲っているといいます(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-555591.html )。

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これまでヤンバルクイナがよく出現していた観察フィールドではもうその姿は見られません。この現象は野生生物保護の観点からかなり深刻です。

 

犬猫によるヤンバルクイナの捕食がかなり目立ってきました。この犬たちはどこから来たのでしょう?首輪をしているものいるから元は飼われていた犬だったに違いありません。

来夏の世界自然遺産登録に向けて自然保護への意識が高まっているやんばるの地元の人が犬猫を捨てるかなあ?僕にはそれは考えにくいです。

 

どちらかというと本島中南部の人が飼えなくなった犬や猫を捨てている可能性が高いです。やんばるは中南部から遠いから捨てた犬猫が家に戻ってくる可能性はほとんどないのです。

殺処分が嫌だからといって、また殺してしまうのがかわいそうだからといって自然が豊かなやんばるの森なら自力で食べ物(野生生物)を獲って生きていけるのではないかと思って捨てているのでしょう。安易過ぎます。彼らが思っているほど簡単に食べ物にありつけることなんてありません。捨てられた犬たちのほとんどは餓死をしてしまいます。自然の中で生まれたものはノイヌやノネコになってしまうのですが、それもせいぜい2世代くらいで消滅します。世代を繰り返し永遠に生きていけることはないです。では犬猫は何故増えているのか? 次から次へと捨てる人が後を絶たないからでしょう。

 

写真は、やんばるの林道脇から少し入った森の中で見つけた犬用のFood Bowlです。おそらく飼い主は犬を捨てた際にこの中に餌を入れたのでしょう。その時のワンちゃんを思うと目に涙が浮かんできます。

 

どんな理由があろうとも犬や猫を捨ててはいけません。彼らは飼い主に見捨てられたら死んでしまうのです。