ウリミバエ

不妊化され沖縄中に散布されている人工ウリミバエ

不妊化され沖縄中に散布されている人工ウリミバエ

ウリミバエが我が家の夕食後の食卓に舞い降りてきました。


人工的に不妊虫として製造され、ヘリで空中散布された虫です。時折こうして我が家にも入ってきます。


20年ほど前までゴーヤーなどウリ類の害虫として沖縄県で猛威を振るっていました。そのためウリ類等は沖縄から本土へと持ち出しできなかったのです。


でも、沖縄県ミバエ対策事業所(現沖縄県病害虫防除センター)等の研究機関を中心とした関係諸氏の20余年間に亘る努力により1993年に根絶しました。ちなみに私もここの研究員でした。


今では本土でもゴーヤーが当たり前のように夏の食卓を彩っています。自由に出回るようになったのはこの虫が根絶されたからだということを知識として皆さんの頭の片隅にでも置いていてもらえれば、この偉業に携わった者としてうれしく思います。